畑の虫たち。

 

この時期、伸びてきた新梢の葉裏に隠れるように、蓑虫がぶら下がってます。

 

蓑虫は、蕾や若葉を食べてしまうので、当然のことながら葡萄農家には嫌われています。

 

慣行栽培では農薬散布で対処するのですが、私は何もしません。

 

毎年、観察してると、蓑虫が付いてるのは、畑全体のほんのごく僅かだと分かります。

 

例えば新梢の枝、約5千本に対して約20位です。

 

放っておいてもこれ以上拡がるということは、これまでのところありません。

 

摘蕾で落とす蕾の数のことを考えれば、これ位食べられても全く問題ありません。

 

しかも蓑虫が付くのは、毎年決まって弱い枝のみです。

 

弱い枝の房は良い実にはなりませんので、いずれ摘房の段階で落としてしまいます。

 

つまり蓑虫たちはいち早く弱い枝を嗅ぎ分け、摘房を手伝ってくれてるとも言えるのです。

 

畑にいる虫たちはすべて、畑全体のバランスを取る調整役のような働きをしています。

 

やみくもに虫たちを嫌うのではなく、偏見や間違った思い込みを捨てて、ありのままをひたすら観察すること。

 

絶妙な仕組みの世界に入り込む第一歩です。